2010年9月7日火曜日
サブプライムローンの問題点
サブプライムローンは、信用度が低い人に貸し付けを行うということ自体が大きな問題点といえます。
返済に不安があるサブプライム層に対して融資を行うことを配慮して、返済の最初の頃は比較的金利は低く抑えられています。
返済不履行の顧客が急激に多くなった理由として、金利が後になればなるほど上昇すること、変動金利制で先が見えにくいことなが挙げられます。
サブプライムローンというローンのシステム自体にも問題はありました。
サブプライム層にお金を貸したローン会社は、ローンを小口証券として売りに出します。
証券として販売することで、サブプライムローンを扱う金融機関は返済不能時に発生する損を分散します。
住宅ローン担保証券は、米国債などに比べて利回りが高かったため、個人投資家などが投資目的にこれらを購入したようです。
また、投資家たちは証券を購入するためのお金を銀行や証券会社から借りうけていたようです。
投資に住宅ローン担保証券を用いていたのは個人投資家だけではありません。
投資信託など証券会社の金融商品にも入っていました。
サブプライムローンは形を変え、世界の様々な金融業界に食い込んでいったわけです。
サブプライムローンの焦げ付きが増加し、住宅ローン担保証券の価格が大きく下落しました。
直接サブプライムローン融資を扱っていない金融会社でも、投資目的などのために担保証券を持っていれば、住宅ローン会社の倒産などに伴って価値は暴落してしまいます。
幾つかの出来事が複合して、サブプライムローンという大事件が起きたわけです。
投稿者 銭ゲバ
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